この記事ではリンナイ製ビルトイン食器洗い乾燥機(以下、食洗機と書きます)の交換をDIYで行う方法を記載しています。
※特に、標準(ミドル)から深型(ディープ)に変更する際に行った改造などについて重点的に記載しています。
ビルトイン食洗機の寿命
ビルトイン食洗機の設計耐用年数は10年前後が目安になると思います。我が家のリンナイ食洗機も15年程度たっているのでそろそろ故障するかも、と思いながら使っていました。若干の水漏れもあるような感じでキャビネット上に錆が見えたので、交換することとしました。
古い食洗機の撤去
まずは、現在設置している食洗機を撤去します。

まずは前方の固定金具を取り外します。

手動のドライバーで作業しましたが、無理な姿勢となり力が入らずとても時間がかかりました・・・
余裕のあるかたは電動ドライバーを購入することをおすすめします。

食洗機下部のキャビネットの引き出しを取り出し、給排水の状況を確認します。
我が家では食洗機の下部ではなく隣のシンクの下で給排水を行う方式でした。

給水は一番左側の給湯配管から分岐しているようです。
排水は一番右側です。写真下部の目隠しの裏側で排水管に接続されているようでした。

給水・排水管を共に取り外し、食洗機を前方に引き出します。取り外しの際にはスパナ・モンキーレンチが必要です。水道回りの作業では何かと必要になりますし、自転車の修理なんかにも使えるので一家に一つはあるといいと思います。
給水管は取り外し前にバルブ・ハンドルなどを閉めておきます。
給水・排水管ともに水が溜まっているのでウエスをあてる、ビニル袋でふさぐなどすると周囲を濡らすことなく取り外せます。


取り外してみてわかったことですが、アース線が接続されていませんでした。。。
普段、そこまで神経質にアース線をつなぐ人間ではないのですが、さすがに水回りの電気製品でアース線をつないでいないのはいかがなものかと思います。取付時はきちんと取り付けようと思います。
今回、新たに取り付けるのはリンナイの深型(型番:RSW-SD401LP)のため、下部のキャビネットも取り外します。

無事に外せました。
左右のキャビネットとの固定ねじがどれかを見極めると楽に外せます。
台座が干渉 → 一部改造
段ボールの状態だとかなり大きく場所をとるので、手早く作業してしまうのがいいと思います。

今回購入したのは以下の機種です。
下部キャビネットの裏側は以下のようになっていました。コンセントのアースはこの方式ではなくねじで締めこむ形なので改善が必要、さらに、左側の排水管の立ち上がりに干渉しないかのチェックが必要です。

台座を組み立てておいてみました。(写真、不鮮明ですみません。)

案の定、干渉していました。。。

というわけで、強引に改造することとしました。

干渉箇所をプラスチック用のこぎりで切り落としました。

台座の後ろ側は金属のL型アングル材で接続する必要があります。
そこで、さらに後ろの突起も切り落としました。
平面になるように、表面をエポキシパテで埋め、さらに、ねじが効くように内側も埋めることとしました。



ねじ止め後の状態はこんな感じです。

あんまり見た目は良くないですが、どうせ裏側で見えなくなりますし、自分自身で使用するので細かいことは気にせずに進めています。
これで、排水管に干渉することなく、無事に台座は設置できました。細かい設置方法は説明書をきちんと見てやるのが確実ですので、ここには記載しません。

アース線の接続
もともとアース線が接続されていないという、いい加減な施工がされていて、万が一のことがあると危険なので今回はきちんとつなぎます。
しかし、前に記載したとおり、食洗機についているアース線は3Pタイプではないので、背面にあるコンセントには直接接続するのが難しい状態でした。
そこで、以下のアダプタを使用しました。


3P→2Pはよく見るのですが、こんなものがあることは初めて知りましたし、普通には売っていないので、ネットで購入する必要がありました。

コンセント位置も(説明書に記載されていた)床から150mm程度の位置に変更して、うまく接続できました。
新しい食洗機を設置
台座さえ設置できてしまえば、あとは新しい食洗機をスライドさせて入れるだけです。
この時注意するのは給水、排水、電源、アース線の取り回しです。
新しい食洗機の後ろの配管・コード類の取り回しに注意します。
後部の両側の金具と干渉しないように丁寧に取りまわします。
台座の間の空間をうまく使ってさばくと楽です。
排水管、給水管を接続します。


完成
あとは前方の金具を固定してしまえば完成です。完成状態はこんな感じになりました。

ちなみに、我が家のキャビネットは蹴込があるタイプではなく、キャビネット下段が全体的にへこんでいる形なので、ディープタイプを設置すると少し違和感があります。(数日たてば慣れると思います。)
今回は購入してから実際に台座の干渉具合を確認して調整して、うまくいきました。
深型(ディープタイプ)は台座と本体が分離しているので、フロントオープンタイプと比較して調整が容易なのではないかと思います。
とりあえず、1回試しに使ってみましたが、使い勝手は良さそうです。
DIYでやるとかなりお得
今回かかった費用は以下の通りでした。
【DIYの場合】 | |
食洗機本体 | 99,000円 |
表面パネル | 8,000円 |
8年保証 | 9,200円 |
その他材料・工具など | 5,500円 |
粗大ごみ処分費 | 600円 |
合計 | 122,300円 |
とある家電量販店で同内容を依頼した場合は以下のようになります。
【某家電量販店の場合】 | |
食洗機本体 | 158,000円 |
表面パネル | 8,000円 |
10年保証 | 0円 |
入替工事費 | 19,800円 |
合計 | 185,800円 |
60,000円程度の節約になりました。(ただし、リスクはすべて自分が負う必要はあります。)
なお、今回の場合、標準から深型への変更で、台座の改造が必要だったので、もしかしたら工事自体を断られる可能性があります。
その場合は標準タイプに交換しかできません。
標準型食洗機のリンナイの該当機種は以下になります。
さいごに
試しに何度か使ってみましたが、深型はやはり使いやすいです。使い勝手については後日改めて記事にしたいと思います。
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