前回に引き続き、2回目は製図試験についてです。
大手の資格学校の講座は金銭的に厳しい・・・
学科は独学でなんとか合格できましたが、製図はさすがに厳しいと思い、学校に通うこととしました。
でも極力お金をかけるのは避けたかったので、全日本建築士会の短期の製図講座を選びました。
学科試験の自己採点で何とか突破できてそうだったので、申し込みました。
8月からの10回の講座で大体19万円くらいの学費でした。
全日本建築士会講座の正直な感想
全日本建築士会の口座に関しては本当に情報が無いので少しでも情報提供できればと思い書いてみます。
まず、講座を受けているだけでは合格は厳しいのではないかと思いました。
正確に言うと、建築計画上の注意点など必要な情報が掲載された最低限のテキストは配布されますが、あまり親切なものではないです。なので、わたしの場合はYouTubeで製図試験に関しての情報収集を行い、不足分を補いました。
特に、作図方法に関しては一切授業では教えてもらえないので、自分自身で考えて習得する必要があります。私は海豆研究所の光速2時間作図法の動画教材を購入して自分なりにアレンジして対応しました。市販の教材も使っていました、緑色の過去問集はあると過去問の傾向もわかりますし、エスキスの考え方を実例を通して記載してあるため非常に参考になりました。
次に、講師の先生に関してですが、私が教わっていた講師の先生は押しつけがましいことは言わず、添削は非常に丁寧に行っていただけました。とくに、前述の光速2時間作図法ではフリーハンドを多用するため、図面はそこまで美しいものではなかったのですが、「製図試験は図面のきれいさではなく、計画の良し悪しを見る試験だから気にしなくていい」と私のやり方を尊重して頂けたことがよかったと思っています。
ちなみに、そのほかの特徴を記載しておくと以下のような感じです。
※あくまでも私が通っていた教室、クラスについてです。
- 生徒ごとの交流はあまりない
- 貸し会議室を利用しているため授業後の自習などは不可
そんな感じで他人との交流によるモチベーションの維持や、学習環境を得るために通うのであればあんまり望ましいものではないのかもしれません。
講座の進み方について
短期の製図講座は8月から授業が始まるのですが、それまでに製図用品の準備をしておく必要があります。講座に申し込むと、準備しておくべき道具のリストが送られてきたのでそれを見ながら、さらにはYouTubeも参考にしながら道具を準備しました。
製図用具と言えるか怪しいですが、作図練習用の製図用紙は買っておいて損はないかと思います。
学校で配られる製図用紙は薄いのですが、下記リンクの製図用紙はケント紙のような質感で、本番の製図用紙の質感に合わせて作られています。
講座始まると、第1回はエスキスの手順、計画上の注意点などを軽く説明したうえで問題に取り組むことになります。エスキスの手順に関しては、特に確立されたものを説明されるというよりは講師の先生のやり方を教えてもらうといった感じでした。
エスキスのやり方に関しては市販の本も参考とし、自分に合ったやり方を見つければいいと思います。
第2~4回は同じような感じで授業が進みました。
9:00~17:00が講座の時間で昼の1時間は休憩でした。
第5~8回は通しで9:00~15:30まで本番と同じ時間でチャレンジする形式でした。
第9回が模試でした。これがなかなか難しくて、図面未完成の人が続出という感じでした。
第10回は通しで9:00~15:30まで本番と同じ時間でチャレンジする形式でした。
毎回提出して、添削されたものが翌週に返却されるのですが、添削に関しては非常に丁寧でアドバイスも非常に参考になりました。
全日本建築士会の講座でも合格できる可能性のある人とは
私が製図初受験で、全日本建築士会の講座で合格できたのはYouTubeからの情報収集があったからだと考えています。
- 自分で追加の情報を収集できる人
- 建築士会の講座はあくまでも添削をしてもらうためと割り切れる人
ならば、全日本建築士会の講座でも十分に合格できる可能性があると思います。
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