前回に引き続き一級建築士試験の製図試験に関してです。
今回は製図試験の道具選びについて書いていきたいと思います。
製図試験においては「たかが道具」ではない
製図試験においては道具選びはこだわったほうがいいと思います。というのも、制限時間ギリギリのなかで極力無駄のない動作で描かなければ間に合わないからです。
私の方針はとにかく使う道具の量を減らすということでした。
前回も記載した海豆研究所の光速2時間作図法でもその点は触れられていて、道具の持ち替え時間を以下に減らせるかが大切です。
というわけで、私が製図試験までに試行錯誤してたどり着いた最強(?)の布陣を紹介したいと思います。
平行定規(製図版)
平行定規(製図版)は一種類しか使っていないので比較のしようがありませんが、とにかく軽くて持ち運びしやすいものにするのがいいと思います。
私はこれと同等製品のレモン画翠の平行定規を使用していました。使い勝手は全く問題なかったです。
一点、デメリットとして挙げられるのは、付属のケースがソフトケースなので、落としたり、ぶつけたりした際に壊れてしまう可能性が高いということです。
その点が心配な場合はハードケースの付属したムトー製などを選ぶほうがいいかもしれません。
少々高いのですが使用後に、メルカリで売ったりする際にも結構人気があるので高く売れて、実際の負担額はあまり変わらなくなるかもしれません。
もちろん、自分自身がメルカリで購入するのもありだと思いますが、状態の確認がしづらく、きちんと動作するかが大事なものなので、私はあまりお勧めしません。
三角定規・テンプレート
これは、製図試験を受けるならば定番で、たくさんの受験生が利用しています。
使っていると、たしかに製図試験に特化していて「よく考えられているなあ」とつくづく感心するものでした。
テンプレート部分は汚れやすいのでこまめに掃除しておくと、図面を汚さずに仕上げることができます。
15cm定規
前述の光速2時間作図法ではフリーハンドが推奨されているのですが、どうも私には厳しいと感じたので、15cmの定規をあて作図することにしました。図面を汚さないようにドラフティングテープでつまみをつけて使っていました。
ヘキサスケール(三角スケールでもOK)
三角スケールを使用するのが一般的だと思いますが、私の場合はヘキサスケールを使用していました。
縮尺は1/400、1/200、1/100の三種類があれば十分です。ものによっては、中途半端な縮尺の含まれているものがあるので、購入時にはその点だけ注意したほうがいいと思います。
ヘキサスケールは透明なので、紙面が確認などの作業しやすかったので割とおすすめです。
製図用シャープペンシル
製図用シャープペンシルは少し太めのものを利用していました。力が入りやすくくっきりとした図面を書くことができるのでおススメです。
記述用シャープペンシル
私は文字を書くのが苦手なので、少しでも苦痛でないように記述用のシャーペンは別に用意していました。おすすめはドクターグリップです。図面の文字入れも、これを使って一気に行うようにしていました。
ドラフティングテープ
これに関しては特にないです。
エスキス用ペン
エスキス時(1/1000、1/800、1/400)で柱を書く際に使用していました。しばらく使用して少しペン先が柔らかくなったくらいがベストな使い心地です。エスキス時に柱を書くのは結構面倒なので、これで割りと時間短縮になります。
チェック用ペン
エスキス時にEPS・PS類を忘れないように、赤でチェックしていました。問題文のチェックも赤ペンで必要最低限としていました。蛍光ペンで引きすぎると何が大切かわからなくなるので、私の場合はそれで十分でした。このペンは、ゴムグリップがついていなくて、細いので、製図版の手前の溝に入れていても場所を取らず、定規の移動の邪魔にもならないのが魅力でした。
電卓
計算用の電卓は、計算式の表示されるものを使っていました。この電卓のデメリットとして、ボタンの色が一色で、文字も小さいので少々キーを探しにくいという点が挙げられます。そこで、クリアのボタンとデリートのボタンに赤シールを貼っておくと焦っている時でも確実に計算できるのでオススメです。
道具選びのアドバイス
試験会場に大量に道具を持ち込む受験生が割といます。しかし、私の受験した会場では通常の一人掛けの机分のスペースしか用意されていませんでした。養生テープで道具箱を机に固定している人もいましたが、試験中に監督官がそれにぶつかるというトラブルもありました。
私がアドバイスできることとしては、とにかく使う道具を減らすということに尽きます。私の場合は製図版の溝と胸ポケットだけで完結するように道具を選びました。
人それぞれでやりやすい方法で受験するのが良いと思うので、参考になるようであれば是非、試してみてください。
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